「フロスを先」にしてから歯磨きをする方が効果的って知ってましたか?

先日一緒によくゲームする人たちからこんなことを言われました。

どら猫さん、俺らが日常的にできる歯の豆知識なんかない?

どら猫

うーん…「フロスを先」にしてから「歯磨きをする」方が効果的だよ。だいたいの人は歯磨き後にフロスをしてる人が多いんだよね。

え、まじで?

どら猫

まじで。そういう研究報告もちゃんとあるよ。もともとフロスをしてる人なら順番変えるだけだから簡単でしょ

目次

論文での研究

さっと目を通した感じでは2つの論文が見つかりました。その2つとも先にフロスをした方がいいという結論なのですが、比較的新しい方の論文をご紹介します。

論文のタイトルは「歯間部プラークの減少とフッ化物保持におけるブラッシングとフロスの順番の違いによる効果」

これは、25人の歯学部の学生に「2日間歯磨きを中止」にさせ、その後2週間は、「歯ブラシ→フロス」の順番、その次の2週間は、「フロス→歯ブラシ」の順番で口腔清掃を行ってもらった実験です。

どちらにおいても、「フッ化物配合の歯磨き粉」で歯磨きを行っています。それぞれの期間の前後に、「プラークの残り具合を数値化したもの」と「うがいの後、口の中に残ったフッ素の濃度」を計測し、その結果を比較しています。

結果としては、「フロスを先にしてから歯ブラシを行った方」「歯と歯の間のプラークの量が減少する」ことと「口腔内に歯磨き粉に含まれるフッ素も残りやすい」ということがわかりました。

また、フッ化物濃度については、歯間部において、フロス→歯ブラシの順番の方が得に高かったようです

どら猫

この論文の面白いところは歯と歯の間だけでなく全体的にも、フロスをしてから歯ブラシを使用する方が、プラークが減少、フッ化物残留量が多かったという結果が出たところです!

 参考論文:「Torkzaban P et al. 2015」 「Mazhari F et al. 2018」

フロスと歯ブラシの順番で「フロスが先」な理由

歯垢(プラーク)の除去率が向上するため

後でやっても先にやっても同じじゃないの?と思われそうですが、実は先にフロスをやったほうがいいという結果なんです。

フロスを先にやると、難しいことを先にやることになるので、集中力が高い状態で歯磨きを行うことができると言われています。

歯磨き粉の成分を歯の隙間に浸透しやすくするため

歯磨き粉には、フッ素が含まれています。先にフロスで歯間の汚れを取り除くと、その後の歯磨きで歯ブラシの毛先が届きやすくなり、先にプラークが除去された隣接面にフッ素が到達しやすくなることが考えられます

これにより、虫歯や歯周病のリスクが高い歯間部のケアを強化できるメリットがあります。この順番は、フッ素の浸透を促す上で非常に合理的です。

フロスのやり忘れを防止できる

歯磨きの後にフロスをやろうとすると、歯ブラシで磨き終えて口の中がスッキリすると、つい忘れてしまったり、面倒になってフロスをしなかったりしたことありませんか?先にフロスからやればそのようなことは防げます!

フロスの選び方

フロスの選び方については以下の記事を参考にしてください。

一番いい選び方は、実際に自分の口腔内を把握しているかかりつけの歯科医師の先生に聞くのが一番です!

関連記事は参考と知識付けにご活用ください。

まとめ

いかかでしたか?

日々のケアのちょっとした工夫で、虫歯や歯周病に対する予防効果が向上します。

フロスを日々している人からすれば、ただ順番を変えるだけなので難しいことはありません。ぜひ、今日からやっていきましょう!

ではまた。

どら猫

歯ぁ磨けよ~

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