EDとは


紳士の皆さん。まず最初にEDについて軽く知ろうじゃありませんか。
医学用語としてのED(勃起不全)とは、英語のErectile Dysfunctionの略で「勃起機能が低下した状態」を示す言葉です。昔は「インポテンツ」、略して「インポ」などと呼ばれていましたが、現在は差別的意味合いを避けてED(勃起不全)と呼ぶそうです。EDは日本語では勃起不全と言いますが、全く勃起しないことを示すだけでなく、維持できない状態があったり、硬さが不十分なときもEDに含まれます。
自身が勃起に満足を感じられない場合もEDであり、十分に治療対象となるそうです



へぇ~。割と広い範囲でEDに含まれるんだな。
EDに悩んでいる人はどのくらいいる?
日本での統計では軽度のEDを含めると1100万人~1800万人と言われています。
日本の労働者が約6900万人いて、男性が約3800万人、女性が3100万人って考えると…。
2~4人に1人はEDに悩んでいるということでは!?



これは由々しき問題ですよ!由々しき問題です!由々しき問題です!
年齢別では?
あるED専門のクリニックでは、来院者を年齢別で集計したところ、20代は最多で、全体の33%だったらしいです!
これは、年齢がある程度いけば、「まあ、年だし、しかたないよな」と思い、通院するに至らないことが原因なんではないでしょうか?若い人では「20代なのにおかしい…なんでだ…」という発想になりますよね?
「EDは、おじさん特有の症状だ。」という認識は、ある意味では間違ってないが、EDの一側面なだけです。
実は世界的にも、若い人の勃起不全(ED)は近年話題になっているらしく、世界主要8カ国における男性27,000人を対象とした研究で、20代の有病率は8%、30代の有病率は11%という結果がでているそうです。
EDと歯周病の研究をざっくり紹介


アメリカで行われた調査
台湾での研究
台北医学大学の研究チームが 「 勃起不全の男性3万3000人 」 と 「 勃起不全ではない男性16万2000人 」 を対象に5年間の間、追跡研究を行った結果
・ED患者の人は27%が歯周炎
・EDではない人は9%が歯周炎
EDの人とEDではない人に大きな差があることがわかりました。
トルコの大学の研究
30~40歳のED患者80人とEDではない82人の男性に歯周病の検査を行ったところ
・EDの患者の人:80人中の42人(53%)が歯周病でした。
・EDではない人:82人中の19人(23%)が歯周病であった
台湾の研究②
台湾の国民健康調査のデータを分析し、「5,105人のED患者」と「EDでない10,210人」の男性について歯周病の検査を行ったところ
EDの患者の人:5105人中の1196人 (23.13%) が歯周病でした。
EDではない人:10210人中の1121人 (13.92%) が歯周病でした。
スペインの研究
158名を調査対象として歯周病検査を行ったところ
この研究ではその後、歯周病患者の歯周病を治療し、歯周病が改善するところまで治療した結果、
「勃起機能も同時に改善しました。」
中国の研究
中国広州市の曁南大学医学部のXincai Zhou氏(口腔医学)らが、システマティックレビュー、メタ分析の結果から明らかにした。 歯科国際誌『Dental Tribune』によれば、スペインの研究グループが示唆した結果をさらに裏付けたものとして評価されている。
「20万人以上」を対象としたEDと歯周病について大規模な疫学研究を行ったところ



関係があるとしか思えない…EDは困るよ…いやだよ…。
ギネスブックも認定した!全世界で最も患者数が多い病気



全世界で最も患者数が多い病気なんだと思いますか?



う~ん…風邪かな?
実は世界で最も多い病気としてギネスブックに認定されているのは「歯周病」です。
2001年にギネスブックに「世界で最も患者が多い病気」として掲載されています。
そして「全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない」と書かれています。日本でも、歯周病予備軍も含めて、国民の約80%、「20歳代でも約50%の人が歯周病」だと言われています。
2024年1月1日時点の日本の総人口は約1億2488万人らしいです。そして厚生労働省「歯科疾患実態調査」では歯周病に罹患している人は9000万人!!本当に8割近くの人が歯周病にかかっているんです!



つまりED予備軍がこんなにたくさんいるといってもいいかもしれない。
歯周病とEDの関係


EDは何らかの原因により、陰茎の内部への血液の流れが滞ると、勃起ができない、または勃起しにくくなります。その血行障害を起こす原因は加齢、ストレス、喫煙、肥満、心因的など様々ありますが、原因の1つに「血管内皮細胞の機能が低下するとEDになりやすくなる」ことがわかっています。
そして、その血管内皮細胞の機能低下に歯周病の炎症が関わっていること、直接歯周病原菌が血管内皮細胞を傷つけると考えられえているのです。歯周病が発端となり、陰茎内を通る血管内皮細胞が傷つき、血行障害が生じてEDを発症しやすくなる。と言われています。
歯周病原菌が血管を傷つけたり血液に影響を与える


心筋梗塞や脳梗塞の原因はどちらも「血栓」が原因です。その血栓を調べたところ、血栓の中に本来いるはずがない歯周病原菌が見つかった報告もあります。
歯周病が進行すると、歯周病菌の一部が口腔内の傷から血液中に入りこみ、血管壁を傷つけたり、血小板に異常を来して血栓ができやすくなります。その血栓が心臓にできるのか?脳でできるのか?で異なる病気になります。または、できた血栓が血管をめぐって違う場所で血液を詰まらせる塞栓という病気になったりもします。
つまり、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞などの「死に至る病気」から「世の男性が恐れるED」など様々な病気を助長する原因の1つとなりえるのです。



心筋梗塞とか脳梗塞って言われると現実味ないけど、EDになる可能性があるって言われるとめっちゃ怖くない?
昔聞いたEDの都市伝説





紳士のみなさん。男性の間で、昔から語り継がれているEDの都市伝説「メンソールタバコを吸うとイ〇ポになる」って噂を聞いたことがありませんか?
歯周病のリスクファクターの1つとしてタバコがあります。
- 1日に10本以上喫煙すると、歯周病にかかる危険度は5.4倍に上昇する
- 10年以上喫煙すると、歯周病にかかる危険度は4.3倍に上昇する
- 喫煙者は非喫煙者と比べて歯周組織の喪失が6倍以上多く、骨の喪失が2倍速い
タバコを吸うと免疫機能が低下します。それにより、歯周病菌に対する抵抗力が低下し、歯周病のリスクが高くなります。また、毛細血管が収縮することで循環障害が起こり、歯周病の治りが悪くなってしまうほか、歯茎からの出血を抑えてしまうため、歯周病の症状にも気付きにくくなってしまいます。
タバコを吸うと歯周病になりやすい。歯周病になるとEDになる可能性も高くなるという流れ。



この噂はあながち間違っていないってことだね。なぜ、この噂はメンソール限定なのか未だに謎だけど(笑)
最後に
「日本人の80%が歯周病に罹患している」と言われています。
もしかしたらその中にEDで悩んでいるジェントルメンのみなさんがいるかもしれません。
その原因は歯周病かもしれません。まずは歯医者さんに自分が歯周病かどうか診てもらいましょう。
現状ではまだ決まっていませんが、2025年に歯科健診義務化が行われるとされています。少なくとも2025年以降に1年に1回程度歯科健診を受けなければならない時代が訪れるかもしれません。遅かれ早かれ診てもらうなら早い方が予防にも治療にもいいスタートがきれます。女の子と仲良くなったあとの次のステップの前に!自信を失う前に予防を!失った自信を取り返すために治療を!
ではまた次の記事で



歯ぁ磨けよ~