
ジェルタイプがあるのは知っているけど、あまり使い方を知らないかも…



ジェルタイプの歯磨きを見かけたのですが、普通の歯磨き粉と何が違うんですか?
歯磨き粉には、ペーストタイプ、ジェルタイプ、液状タイプがあるのを皆さんは知っていますよね?
さらにフォームタイプ(泡タイプ)と粉タイプがあり、大きく分けると4種類があります。
皆さんが普段使用するのは、ペースト状の練ハミガキが多いと思いますが、ハミガキは粉状や液状など多くの種類があります。
昔の歯磨き粉はすべて粉状でしたが、今ではほとんどの歯磨き粉がペースト状になっています。
さて、みなさんはこれらの歯磨き粉の特徴が説明できますか?
今回はこれらの違いについて説明していきたいと思います。
各形状タイプを簡単に説明
ペーストタイプ
最も一般的な歯磨き粉。基本的にはペーストは歯磨剤にフッ素、発泡剤、清掃剤(研磨剤)が入っているので、う蝕予防を目的とした全ての患者さんに使えます。
ジェルタイプ、液状タイプ
口腔内で歯磨き粉が分散しやすく、すすぎもしやすい。ジェルタイプや液状タイプの歯磨剤は余分な発泡剤がほとんど入っていません。また、清掃剤(研磨剤)も無配合にすることでフッ素をなるべく長く口腔内に残すような設計になっています。
そのため、ジェルや液体はペーストよりもう蝕リスクの高い患者さんに向いている歯磨剤です。
ただし、清掃剤(研磨剤)が無配合なため、ステイン(着色汚れ)の除去はペーストより不得意です。
また、発泡剤が含まれていないため、泡立たず「磨いた気がしない」と感じる方もいます。
ジェルタイプはペーストタイプと比べると同じ体積当たりのフッ素量が少ないです。しかし、フッ素の残る量はペーストタイプと変わらないため、あまりフッ素を摂取させたくないお子さんにはおすすめとなります。
フォームタイプ(泡タイプ)
少量の使用で有効成分がすばやくすみずみまで広がるのが特徴。うがいが苦手な乳幼児、味や刺激に敏感な高齢の方も使いやすいタイプです。マウスピース型ではなくワイヤー矯正中の方にもおすすめです。
また、泡なので、口腔内に残っても違和感が少ないことから子供の歯磨き粉によく使用されています。
ジェルタイプと同様に発泡剤、清掃剤(研磨剤)が配合されていないものが多いのも特徴なためデメリットも同様となります。しかし、ペーストやジェルと比べるとフッ素の残る量は劣ります。
粉タイプ
性質上、清掃剤(研磨剤)が多く含まれていやすいのが特徴です。タバコのヤニの除去、ステインの除去などに特化したタイプが多いです。日常的に着色しやすい飲食物を摂取している方、タバコを吸っている方にもおすすめです
表
ペーストタイプ | ジェルタイプ、液状タイプ | フォームタイプ | 粉タイプ |
・発泡剤が配合 ・清掃剤(研磨剤)配合 ・フッ化物配合 ・ステインを除去しやすい う蝕「予防」を目的とした人 | ・フッ素が停滞しやすい ・発泡剤微配合 ・研磨剤無配合 ・フッ化物配合 ・ステインは除去しにくい う蝕リスクが高い人向け | 基本的にはジェルタイプ、液状タイプと同じだが、フッ素がペーストやジェルに比べてフッ素が残りにくい | ステインの除去などに特化したタイプ |
フッ素の効果
フッ素歯磨剤は使用すると再石灰化や歯質強化をします。
高濃度のフッ素は、唾液やプラークにフッ化カルシウムとして残ることで、脱灰抑制、再石灰化を長時間効果を発揮します。
そのため、歯磨き粉のフッ素濃度が高いほど唾液中にフッ素が長く残り、結果的に、虫歯予防効果が高くなると考えられています。2017年には歯磨き剤に含まれるフッ化物イオン濃度の上限が1,500ppmに引き上げられました。市販品の歯磨き粉では1450ppmの濃度のものが売られています。できるだけ、高いフッ素が入っている歯磨き粉を使用することをおすすめします。
歯磨き後、フッ素が口によく残るのはどのタイプ?
ジェルタイプが口に残りやすいと言われています。
効果的な歯磨き方法をおさらい


フッ素を口の中に残すことを意識してみましょう!
では、次の記事で



歯ぁ磨けよ~