「親知らずを抜くと小顔になれる」のは本当?

こんにちは歯科医師のどら猫です。

今回は「親知らずを抜くと小顔になれる」ということについて話していきたいと思います。

この噂はかなり広まっているようで、実際に、親知らずを抜きたいと相談にいらっしゃる患者さんの中には、親知らずを抜けば小顔になれるという期待を持っていらっしゃる方が多くいます。

私が初めて患者さんにこの相談をされたのは学生の時に口腔外科に配属されて問診をしたときです。

そして今でも年に数回は若い女性の患者さんにこのような質問をされるため、この噂はかなり根強いと感じています。

どら猫

今回は「親知らずを抜くと小顔になれる」をテーマに話していきます

目次

この疑問に対して、患者さんにはなんと答えるか

普段ならこのような質問をされた場合は

どら猫

親知らずを抜くことで小顔効果が得られることはありません。

と、答えます。基本的にそのような効果を得られることはないんです。

しかし、100%小顔効果を得られないか?と聞かれてると、そんなことはありません。実際に小顔効果を得られる人は世の中にいます。「ある条件の人」だけ小顔効果が得られると言ってもいいでしょう。

親知らずを抜くことで、得られる変化

親知らずを抜くことで小顔効果を得られる方はいます。

しかし、一般のみなさんが考えるような小顔効果を得られる方はほとんどいません。

仮に小顔効果が出たとしても、1㎜あるかないかです。しかし、顔の1㎜というのは人によっては印象を変えるほどの変化であったりしますよね?なので、100%小顔効果がないとも言い切れないのです。

小顔になれる人には条件がある

親知らずを抜いて小顔になれる人には特徴があります。

それは、エラが張っている人や、頬骨が張っている人などの顎の骨のラインが出ている人です。

歯を抜くとその部位の骨があった場所は痩せます。そのため、骨のラインが元々出ている人のほうが効果が実感しやすいというわけです。

下の親知らずは顎のエラに近い部分にあるため、下の親知らずを抜くと、エラの前の部分の骨が痩せます。

上の親知らずの位置は頬骨の下(上顎骨)にありますから、上の親知らずを抜くことで、頬骨の下の辺りが痩せて小顔になることが期待できます。

画像でもわかりますが親知らずが生えている骨の部分が凹むくらいです。

どら猫

過度な期待はしないように!

小顔効果を期待するならタイミングもある

小顔を期待して親知らずを抜歯する場合は、ベストな時期もあります

親知らずはおおよそ10代後半から20代前半頃に生えてくる歯です。親知らずの「生え始め」がいいタイミングとなるんです。

親知らずの頭が出たぐらいがいいタイミングです。親知らずが生えて来る時に、骨も親知らずの周りにできてきます。なので、周りの骨が硬くなる前に歯を抜くことで親知らずの周りの骨はすぐに痩せて小顔効果を得られる可能性があります。

小顔効果を得られない人

一方で、親知らずを抜いても、小顔効果が得られない人についてです。

上と下の親知らずが普通の歯と同じように生えていて、しっかりと噛んでいる人

普通の歯と同じようにしっかり出ている親知らずは、普通の歯と同様に根の部分しか骨に埋まっていないので、抜歯をしてもほとんど骨が痩せません。

親知らずを残しておくメリットもある

現在or将来的に失ってしまった歯に移植できる可能性がある

どら猫

親知らずを抜くか、保存しておくかについては、自身が現在通っているかかりつけの先生としっかり相談して決めましょう!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次